News
一棟収益不動産を購入する方は、ほとんどの方が長期保有を目的とした購入です。
10〜30年もの長期間保有する事になるので、どんな物件でも必ず修繕費が発生します。
事前に修繕費がいくらかかるか想定する事はもはや不動産投資をするうえでマストです。
一棟収益不動産の大規模な修繕は主に下記の8項目です。
・鉄部の改修・塗装工事
・シーリング改修工事
・屋根・屋上防水工事
・外壁補修工事
・バルコニー・ベランダ等の防水改修
・エレベーター修理・交換工事
・アルミ部改修工事
・給排水管・貯水槽等交換工事
それぞれ修繕が必要になるタイミングが異なりますが、大体の修繕費用の発生時期を予測する事で、購入前により具体的に資金シミュレーションをする事ができます。
修繕費用やその発生時期は物件の築年数や構造によって差がありますが、下記の周期を目安にして調整すると良いでしょう。
また中古物件であれば、購入後どのくらいで修繕費が発生するのか予測できますので、修繕の周期を知る事で価格交渉の材料になるかと思います。
(1)鉄部の改修・塗装工事(5年前後)
一棟収益不動産の階段や手すりの鉄部の塗装工事は、一般的には5年前後が目安とされています。
しかし、例えば潮風があたるエリアや、雨量や湿気が多いエリアではサビの進行も早いので、もう少し短いスパンになる可能性もあります。
費用の目安は1㎡あたり約4,000~5,000円です。
(2)シーリング改修工事(10年前後)
外壁などのシーリングの改修工事は10年程度が目安です。
費用の目安は1㎡あたり約600~1,200円です。
(3)屋根・屋上防水工事(10年前後)
屋根や屋上の防水面の劣化には特に注意が必要です。
また雑草が生えたり、排水溝が詰まっていたりするケースも考えられます。
防水改修の目安は、外壁塗装工事と同じ10年程度です。
費用は塗料によっても異なりますが1㎡あたり約9,000~1万1,000円が目安です。
(4)外壁補修工事(10年前後)
外壁は物件の顔であり、最も経年劣化が目立つ箇所です。
外壁にヒビが入ると、著しく外観を損ない入居者に敬遠される要因となりますし、そのままほっとおくと剥がれ落ちて通行人に怪我をさせてしまうかもしれません。
この外壁補修工事の目安は屋根・屋上防水工事と同じ10年前後です。費用は外壁材などによって大きく異なりますが、1㎡あたり約2,000~2万5,000円が一般的です。
また屋根・屋上防水工事と同時期に行う事で、足場設置費用を節約する事ができます。
(5)バルコニー・ベランダ防水工事(10~13年)
バルコニー・ベランダでは床部分の劣化に注意が必要です。劣化を放置しておくといざ補修する時に大掛かりな工事になってしまい、修繕費が増えてしまう事もあります。
補修工事の目安は10~13年程度で、費用の目安は1㎡あたり約5,000~1万円です。
(6)エレベーター交換工事(25~30年)
エレベーターは維持コストが発生するという意味ではリスクとなります。メーカー公表の耐用年数などによって異なりますが、一般的には導入してから25~30年を目安に取り替えが必要だといわれています。エレベーターの交換はメーカーや商品によって異なりますが、少なくとも1,000万~2,500万円程度は想定しておくべきでしょう。
エレベーターはこのようにコストがかかるので、一般投資家がする不動産投資にはあまり向いていないと言っても良いかもしれません。
(7)アルミ部改修工事(10~25年)
サッシなどのアルミ部の改修工事は一般的には10~25年の間を目安に改修が必要です。サッシの場合は窓のサイズによっても異なり、20万~60万円程度が目安となります。
(8)給排水管・貯水槽交換工事(20~30年)
給排水管については木造であればそこまで費用はかかりませんが、RCマンションの場合は高額になることが多いです。
貯水槽については、水道直結型であれば修繕はさほど難しくありません。しかし高架水槽形式のようにいったん地下に水を貯めてそこから屋上に水を送り屋上の高架水槽から各部屋へ水を供給する形式だと、屋上に水を送るポンプに負荷がかかる為、約20~30年でポンプを取り換える必要があります。
このように、修繕費がいつ・いくらかかるかを事前に想定する事で、限りなくリスクを減らす事ができます。
購入した後すぐに、想定外の修繕費が必要になってしまった・・・という事がないようにしなければいけません。
多くの投資家様に信頼いただいております!
概要
店舗名 | 株式会社 B・Effect Asset |
---|---|
住所 | 東京都港区赤坂9-1-7 赤坂レジデンシャルホテル261 |
電話番号 | 03-5413-8870 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
対応エリア | 一都三県を中心に日本全国対応致します |
アクセス
お問い合わせ
関連記事
-
2024.07.01なぜ土地から建築するアパート・マンションが優れた投資なのか?
-
2022.02.05買ってはいけない収益不動産④ 区分マンション
-
2021.12.23擁壁がある物件を購入する時の注意点
-
安定した経営のためには、正しい知識に基づいて物件選びを行うことが大切です。木造や鉄骨造など、それぞれのメリットや性質、家賃相場などについて一つひとつしっかりとお教えしていますので、初心者の方でも安心して経営ができます。2020.09.22高利回りの木造アパートの経営は潤沢なキャッシュフローを生む!| 一棟物の不動産投資は株式会社B・Effect Asset
-
2022.02.01買ってはいけない収益不動産② 築古物件
-
2021.07.26築古高利回り物件の注意点
-
2022.04.18サラリーマン投資家に向いている構造
-
2022.04.08大型物件について。
-
2022.03.15不動産投資はなるべく早く始めた方が良い。
-
2022.03.05経営セーフティ共済で節税しよう!
-
2024.05.11キャピタル狙いの短期売買は落とし穴たくさん!
-
2022.06.28返済比率を考える。
-
2023.02.20都心部の低利回り物件について
-
2021.11.09洪水ハザードマップをどのくらい気にする?
-
2021.06.09高利回りボロアパートは上級者向け!