本をどれだけ読んでも意味がない理由。 | ニュース | 一棟物の不動産投資は株式会社B・Effect Asset | 実績多数

巷には不動産投資に関するありとあらゆる本があります。

それらの書籍を読むことで『なんとなく不動産投資ってこんな感じなんだ』程度は勉強になるかもしれません。

しかし、結論から言うとほとんどの書籍は著者のポジショントーク（主張やポリシーに一貫性がなく、自分の立場に都合がいいような発言をすること）やブランディングの為の書籍であり、読者にとって有益ではありません。

なぜなら、一口で不動産投資と言っても、ありとあらゆる手法があり、投資家の個人属性や目的・目標によって正解は全く異なるからです。

例えば、FIREを目指すサラリーマンと税金対策を目的とした方では、購入すべき物件が全く異なりますし、同じFIREを目指すサラリーマンでもその方の個人属性（年収、勤め先、年齢、居住地、金融資産額など）次第で取引すべき金融機関は異なります。

そして、金融機関それぞれで営業エリアや得意とする物件の特徴（築年数、構造など）が違います。

つまり、取引すべき金融機関が異なるということは、購入できる物件（購入すべき物件）も大きく異なるということです。

さらに細かく言うと、同じ金融機関でも支店が違えば融資の方針が異なるので金利などの条件も変わりますし、さらに掘り下げると担当によって変わることも珍しくありません。

金利が変わればキャッシュフローが変わりますので、良い物件でも悪い投資になったり、逆に相場より高い物件でもキャッシュフローを生み出すこともあります。

上記のように、不動産投資の世界は投資家の個人属性、金融機関、エリアによって正解・不正解はさまざまです。

それにも関わらず、『絶対に成功する不動産投資』や『誰でも失敗しない不動産投資』などと謳っている書籍は著者のポジショントークやブランディングの為だけのツールと言って良いでしょう。はっきり言ってこのような書籍を出版する著者は全く責任感がなく信用に値しないと思います。

そもそも、誰にでもできる不動産投資が本当に存在するのであれば、日本に不動産会社は一社あれば十分でしょう、

例えば、弊社では『年収1,000万円以上なおかつ金融資産3,000万円以上の一都三県居住者でFIREもしくはそれに近い形を目指している投資家』にとって最も適した不動産を企画・開発しておりますが、これは高い個人属性を生かして金融機関から好条件で資金調達することをセットで考えております。

弊社は、上記のような高属性の方にとっては業界トップクラスの優良企業だと自負しておりますが、個人属性が条件に合わず、ノンバンク系金融機関などでしか融資を受けることができない方にとっては再現性がない会社と言えるでしょう。

他にも例えると、『地方の高利回り築古投資』といった書籍を見ることがありますが、これは地方の物件を購入できる方、つまり地方の物件に融資してくれる金融機関と取引できる方にしか再現性がありません。

仮に融資を受けることができたとしても、その方の個人属性だともっと条件の良い金融機関と取引できるのだとしたら、当然後者の金融機関と取引すべきです。

そして、後者の金融機関が地方や築古物件への融資を行っていないのであれば、『地方の高利回り築古投資』はすべきではないということになります。

人にとっては良い物件・良い投資でも自分にとっては悪い物件・悪い投資になりうることは十分にありますし、その逆も大いにあり得るということです。

これは書籍に限らず、例えば知人や友人が成功しているからと言って、同じ投資手法が自分にも当てはまるかは分かりません。

しかし、なかには良い書籍ももちろんあります。

良い書籍を探すコツは『読者を制限している書籍』を探すことです。

例えば、私が書籍を出版するとしたら『年収1,000万円以上なおかつ金融資産3,000万円以上の一都三県居住者でFIREもしくはそれに近い形を目指している投資家』に対しての書籍を出版します。

これだけ読者を制限すれば、より具体的な内容にできますし、限りなく正解に近い有益な内容になると思います。

逆に言うと、『誰でもできる』『絶対に成功する』『この本が正解！』『最強不動産投資』といったワードが表紙の書籍は、読んでも意味がないどころか信用に値しない書籍という訳です。

こういった書籍をたくさん読み込むことで間違った知識がついてしまい、間違った投資をしてしまうことがないように気をつけましょう。