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契約内容の交渉中は物件を止めることができない。

金融機関の融資承認となれば、契約へと進むことになります。

融資承認となって初めて指値交渉や契約内容の細かな文言の添削等の交渉をすることができます。

 

買主の立場からすると、極力リスクを抑え、優位な内容で契約を締結したいところです。

 

しかし、交渉が多いことで発生するデメリットも把握しておきましょう。

それは、せっかく融資承認となっても売主から一番手と認識されなくなるというデメリットです。

 

例えば、融資承認後に100万円の価格交渉をするとします。

売主からすると、二番手の方が満額で購入意思があるのであれば、そちらの融資承認を待ちたいと思うのが本音です。

 

つまり、せっかく一番最初に融資承認を得たとしても一番手として認識されず、物件を止めることができなくなってしまいます。

もし、交渉の結論が出る前に二番手の融資承認が降りた場合、そちらが一番手となってしまう可能性もあります。

 

100万円と聞くと大金に思えますが、1億円を超える一棟収益不動産にとっては毎月のキャッシュフローに影響があるほどの金額ではありません。

このような交渉の為に二番手の投資家に物件を取られてしまっては、本末転倒です。

 

金額以外にも文言や引き渡し日など、売買契約書の交渉箇所はたくさんありますが、交渉箇所が多くなればなるほど他の投資家にとられてしまう可能性が高くなります。

契約内容の交渉には、このようなデメリットもあることを把握しておきましょう。

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