自宅の近くで探す必要ありますか？ | ニュース | 一棟物の不動産投資は株式会社B・Effect Asset | 実績多数

物件を探す際に、『自宅の近くで探してます！』という方は一定数いらっしゃいます。

これは、特に初心者に多い傾向があるように感じます。

自宅の近くで探す理由を伺うと、その多くは『何かあった時に自分で対応するため』です。

自主管理の場合は、オーナー自らが対応する必要があるので、理由としては合点がいきます。

しかし、オーナーのほとんどが管理会社に管理委託しています。

この場合『何かあった時』とはどのような場面が想定されるでしょうか？

入居者間のトラブルが発生した時、水漏れなどの建物の不具合が発生した時、洪水や地震などの自然災害が発生した時などが想定できます。

しかし、このような場面でオーナーが現場に出向き、何か解決になるでしょうか？

そもそも、専業投資家ならまだしも、本業があるサラリーマン投資家にこのような場面で早急に対応することは不可能に近いです。

トラブル発生時は、まずは入居者から管理会社に連絡がいき、そこから入居者、配管業者、消防などに連絡がいくことでスムーズに問題解決に向かいます。

オーナーが現地に向かったところで特にできることもなく、はっきり言って無駄です。

オーナーのなかには、入居者と顔を合わせて『顔が見える大家さん』を演出するという方もいらっしゃいますが、入居者の多くはオーナーとのそのような近い距離感は求めておりません。

反対に、今日の入居者にとっては厚かましいと感じる方も少なくなく、逆効果になりえます。

『顔が見える大家さん』これはオーナーの自己満足でしかありません。

『自宅の近くだと賃貸需要を把握できる』という意見もありますが、これは『自宅の近く以外の賃貸需要を把握できていない』と言い換えることができます。

たとえ、遠方でも管理会社にヒアリングするなどの調査をすることで賃貸需要は十分に把握することができます。

つまり、賃貸需要の調査という作業を怠っているだけなので、『自宅の近くだと賃貸需要を把握できる』ということがメリットとは言えないと思います。

結論、不動産投資において、自宅の近くで探すメリットは『なんとなく安心できるから』という感情論でしかありません。

反対に『自宅の近く以外の優良物件を取りこぼす機会損失』というデメリットの方が大きいです。

不動産投資で成功したいのであれば、物件選定に感情論を持ち込んではいけません。

利回り、賃貸需要、調達金利、家賃下落率などを考慮し、投資対象として的確かを論理的に考えることができる人が不動産投資で成功することができます。